火傷によって跡を負ってしまうことは、誰しもが気になるところです。表面的な痛手もさることながら、精神的にも重くのしかかってきてしまいます。可能な限り元の状態にに近づけるべく、様々な処置がおこなわれています。火傷のダメージが広範囲、深部にわたる重症の部類になりますと、外科的な処置が伴います。
縦長に裂けるようにしてできた傷跡に対しては、縫い合わせることによって目立たなくさせます。ケロイド状の皮膚に対しては、皮膚を移植したり、レーザーをあてて火傷の部分と正常な部分との境界を目立たなくさせる表面処理をおこなうこともあります。修復の技術は進歩していますので、思っていた以上の肌を取り戻せることも増えています。僅かの範囲、皮膚組織の浅い部分でのダメージなどの軽症の部類ですと、塗り薬や外側からの保護によって、傷が治まっていくのを待つ方法がとられています。
市販薬でも十分な効果が得られるものもありますが、傷跡の深さの度合いなどによっては刺激になることがあります。医療機関では、火傷による皮膚のダメージを測っていますので、その深さによって処方される薬は異なってきます。最適な薬を継続使用する場合は、医療機関を受診しながら進めていくことが安全です。精神面でのケアは、医療機関内においてもおこなわれています。
人によっては、恐怖からなかかな脱却できないでいることもあります。何よりも周囲の温かい心遣いが必要とされています。