海外からの旅行者は、国家の重要な収入源になります。近年ではメディカルツーリズムと呼ばれる、主に健康診断や人間ドックを兼ねたツアー客を多く受け入れる国が増えてきました。それらは東南アジアの国々に多く、特にタイはメディカルツーリズムの先進国と言って良いでしょう。2011年のデータでは、150万人以上の外国人が医療目的でタイを訪れ、大きな収入をもたらしました。
訪問者の数は横ばいになっていますが、高い人気があります。バンコクで健康診断を受けるにあたり、医療の水準は大丈夫なのか?というイメージを持たれている方もいると思われますが、医療のレベルは十分に向上しており、日本国内で受診するのと大きな差はありません。それだけでなく、費用の安さもあります。観光地としても有名なバンコクには、メディカルツーリズムに対応した病院がいくつもあり、観光客向けに豪華な内装や行き届いたサービスを展開しています。
日本人スタッフや日本語が話せる看護師さんが常駐しているので、言葉の問題も全くありません。検査結果については、滞在期間中に受け取れる場合が多いですが、間に合わない場合は郵送されます。日本語訳が添付されており、結果を読めない心配がありません。同じ病院で継続して健康診断を受けることで、過去の結果との比較をすることができます。
バンコクを含めタイを旅行した後、健康診断も受けていくというスタイルが今まで以上に一般的になるかもしれません。