がん検診は、一度受けて満足するのではなく毎年受けることが大切になります。検診は自身の健康管理の一つとして利用することができる側面もあるため、がんを発見できなくても必ず後々の健康状態に良い意味で影響を与えることになります。がん検診が一般的な健康診断と異なるのは、がん検診が特定の病気を見つけることに特化した検診であることです。そもそも、がんの最も有効な治療法というのは何なのでしょうか。
それは、間違いなく早期発見です。がんを早期発見することができれば、ほとんどの患者の命を救うことができ、しかも治療期間も治療にかかる費用も短く、そして小さくすることができます。がんの早期発見は最善の治療法であることは世界中の共通認識であるため、検診をするときにもその点から検査が行われることになります。こうした観点から見ても、がん検診は何回も受けなくてはいけないことがわかります。
早期発見段階の悪性腫瘍の大きさは、基本的にポリープ程度と大差ありません。がんの兆候を発見するためにはそのポリープ程度の大きさの腫瘍を発見しなくてはいけないため、何回も同じ場所を検査する必要があるのです。これは一度の検査ではなかなか見つけることができないため、少なくとも一年に一度は検査を受けておく必要があります。がんは、発症場所によっては全く原因が異なるため、すべてを画一的に判断することはできません。
そのために、がん検診のような詳しい検査が必要になるのです。